警告!!

今回のこの話には『月姫』のヒロインは一人も登場しておりません!!

作者オリジナルのヒロイン『七夜沙貴』のみです!!

それが嫌だという方は早急に退出してください。

また表現に著しい十八禁が存在しております!!

そういった性表現に嫌悪感を抱かれる方は早急にここを出てください!!


























最終警告!!

しつこいようですが上の警告文をお読みになっていない方はもう一度お読み下さい。

そして覚悟が決まった方のみ下からの本書をお楽しみ下さい。














バスルーム・・・そこは普段であれば落ち着き、一日の疲れを取る場所であるはずだった。

しかし、現実として俺は少しも落ち着いていないし、疲れも取れていなかった。

いや、それどころか緊張し、落ち着く話ではなくなっている。

その理由は簡単。

「・・・兄様どうですか?」

「あ、ああ・・・丁度いい、沙貴」

「よかったぁ〜」

嬉々とした表情で俺の背中を流すのは七夜の里で幼少の頃出会い、つい先日再会した最も古い幼馴染と言える少女・・・七夜沙貴。

これがお互い子供であれば、じゃれあったりも出来る。

しかし・・・ちらりと後ろを見れば、バスタオル一枚を巻いただけの沙貴が嬉しそうに、そして一生懸命に俺の背中を流している。

その肉感は圧倒的、アルクェイドに匹敵・・・いやそれどころかそれ以上、同じ妹でも秋葉とは雲泥の差である。

それを見る度に、俺は必死にやましい気持ちを抑える。

沙貴は純粋に俺の背中を流しているだけなのだ、それにそのような気持ちを抱くのは良くは無い。

「??兄様、どうかされたのですか?」

「えっ?い、いや、なんでもない」

不思議そうな顔で俺に尋ねる沙貴に慌てて答える。

「そうですか・・・兄様お背中洗い終えましたので前を・・・」

「ああ、すまない・・・って!!良い!!」

や、やばかった・・・沙貴があまりにも自然に言うものだから俺も自然に前を向きかけた・・・

「で、ですが・・・」

「いや!!良い!!前は俺で洗うから!」

はっきり言って冗談ではない。

今、前を向くのはやばすぎる。

何しろ、タオルで巻かれた息子が見事に成長を遂げてしまっている。

これを見られるのだけはまずすぎる。

そんな考えを巡らせてから我に変えると

「兄様、やはり前も洗います」

沙貴の顔のアップがあった。

「だわっ!!さ、沙貴良いって・・・!!」

俺は硬直した。

思案に潜り過ぎたのか、腰の部分に巻かれたタオルは何時の間にか解かれ、沙貴の眼の前でそれが盛大に自己主張をしていたのだから。

「・・・・・・」

沙貴は無言のままそれを凝視する。

「さ、沙貴・・・その・・・なんだ・・・」

「あ、兄様・・・わ、私一生懸命しますから・・・」

「えっ?お、おい・・・沙貴?」

何かを決意したような表情を浮かべると意を決した様に沙貴は口に咥えた。

「!!!!!」

その瞬間電撃のような快感が伝わる。

雑誌とかの見よう見まねなのだろう。

沙貴は必死に体を上下するが、舌などは一切使わず咥え込んでいるだけだった。

咽に当たるのかやや苦しそうな表情をする時もある。

また二・三回に一度歯も当たったりもする。

しかしただ懸命に俺に奉仕しようとする様はぞくぞくする快楽を俺に注ぎ込む。

更についと視線を前に向けると何時の間にか沙貴のバスタオルは外れ、その豊満な身体を俺の眼の前に曝していた。

「んっ・・・ん・・・はぁ・・・あ、兄様・・・」

それだけでも切れる寸前だったのだが沙貴のこの一言で俺の理性は完全に消滅した。

「兄様・・・抱いて・・・下さい・・・沙貴を抱いて下さい・・・」

切れた。

もうどうしようもないほど切れた。

俺はただただ無言で沙貴を抱きかかえると濡れた身体のまま、バスルームから出てベッドに沙貴を放り投げると、そのままの勢いで覆いかぶさる。

「・・・良いんだな?はっきり言って容赦出来ないぞ」

「構いません・・・私、兄様に初めてを捧げたいんです・・・」

それ以上は言う事など無い。

と言うよりも涙を溜め、哀願する沙貴にこれ以上何が言えただろうか?

そんな事をする暇があったら沙貴の思いを受け止めてやろう。

そんな決意と共に俺はこの身を欲望に流す事にした。







志貴は何か言いたげな沙貴の機先を制する様に唇同士を重ねた。

「んっ・・・」

(ああ・・・志貴兄様とキス・・・私ファーストキス兄様に差し上げられたんだ・・・)

嬉しさと喜びが涙となって目尻から零れ落ちる。

志貴に再会するまで、沙貴は決して身体は無論のこと唇すらも誰にも許してなかった。

彼女にとって自分の全ては志貴に捧げるのが当然だった。

そう・・・ファーストキスも処女も・・・沙貴にとってこれを捧げるのは志貴以外何者でもない・・・

これは沙貴にとっては、とっくの昔に決められた決定事項だった。

それが遂に現実となり自分は志貴に抱かれようとしている。

これ以上の幸福など何処を探しても見付かる筈が無い。

最初は唇同士が重なるソフト・キスだったが、徐々に深くなっていく。

「んっ・・・んんっ・・・」

やがて二人は舌を絡ませてのディープキスに移行していた。

最初こそ訳がわからずただ受けるだけの沙貴であったがしばらくすると、自分から積極的に舌を絡めて少しでも志貴と一緒となろうとしていた。

「んん・・・はあ・・・」

離れると互いの唾液が細い糸となり二人を繋ぐ。

「あ・・・兄様・・・ぁぁ・・・」

志貴の手は沙貴の乳房を這う様に触れる。

決して強い刺激を与える事無く、その感触を堪能してるかのようだった。

「凄いな・・・これだけ大きいのに弾力は申し分ない・・・」

「いやぁ・・・言わないで・・・」

志貴の感嘆の声にも恥らう様に耳を塞ぐ沙貴。

やがて、その手に力がこもり、その豊かな乳房を揉みしだき、先端を軽く親指で弾く。

「は、はああああ・・・だ、だめ・・・に、兄・・・様ぁ」

まさしく絶妙なテクニックで沙貴から思考と理性を奪っていく志貴。

その口で右の胸を咥え、舌を使い、吸い付く。

「ああっ・・・そ、そこ、だめぇ」

駄目と言われると余計に丹念に、そしていやらしく沙貴の体を蹂躙していく。

「おまけに・・・ふふっ沙貴、ここぐっしょりだな」

何時の間にか志貴の視線は沙貴の秘部に注がれていた。

「!!」

咄嗟に足を閉じようとするが志貴の両手がそれを許さない。

「沙貴・・・駄目だよ」

「や、やだぁ〜・・・」

眼に涙を浮かべて半泣きで必死に足を閉じようとするが両手でしっかりと押さえつけられ、手で隠そうにももう志貴は眼と鼻の先にまで近づけて、手の侵入する余地を与えない。

「ああああ・・・兄様・・・見ないで・・・お願い・・・です・・・」

幾ら想いを寄せて、自身の全てを捧げようと決意していてもこの視姦は沙貴には辛すぎた。

顔を背け、身体を捩じらせる事でささやかな抗議と抵抗を示す。

だがそれに比例するように沙貴の秘部から零れる様に愛液が流れ出す。

「ふふふ・・・さてと、じゃあ沙貴の味を確かめてみるか」

ぽつりと呟いた言葉だったが沙貴の耳にはしっかりと届いた。

「えっ!!」

抵抗する時間すら与える事無く志貴の舌は愛撫を開始していた。

「!!ああああっ!!」

途端に電撃の様な快感が沙貴の身体を走る。

今まで胸から与えられた快楽の非ではない、強烈な快感が沙貴の身体を走る。

「あああ!!だっだめぇ!!兄様!!そ、そこ・・・あああっ汚い・・・だ、だめぇ!!お、おかっおかしく、ああっ!!おかしくなっちゃはあああ!!」

そんな沙貴の悲鳴ともつかない哀願を無視して、志貴は沙貴の秘部を舌と指を駆使して愛撫する。

「はああ!!・・・はあ・・・あああ・・・そ、そこっ、そこだめぇ・・・」

しゃぶり、咥え、甘噛みして、沙貴の理性を少しづつ壊しにかかる。

そんな沙貴の変化に、志貴が沙貴の最も敏感な部分を口に含み、丹念に舐め回す。

「だ、駄目!!兄様!!そんな所・・・ひんっ!!だめっ!!ど、どこか・・・どこか・・・いっちゃう!!」

怯えすら含んだ声で沙貴が必死になって暴れる。

その様を見て志貴は沙貴が本当に初体験である事・・・いやそれどころか自慰すらした事がないかもしれない・・・を確信し、ニヤリと笑い更に強く沙貴に快楽を注ぎ込む。

「だ、駄目・・・も、もう・・・だ、駄目・・・と、へ、変なの!!兄様・・・私・・・も、もう・・・」

息も絶え絶えの沙貴に志貴は静かに

「沙貴、いっちゃえ」

止めとばかりに、舌を直接秘部に差し込み、親指で押し潰す様に強く刺激を加える。

それが引き金となり

「ひぁぁぁぁぁあああ!!」

一際大きな嬌声共に沙貴の秘部から熱い液体が噴き出し志貴の口元を汚す。

やがて志貴が顔を上げると、その口元は沙貴の愛液で塗れていた。

そして、志貴が足の拘束を解いても、沙貴にはもう、足を閉じる気力すら無いようだった。

「はあ・・・はああ・・・」

荒い、そして甘い息遣いでその豊かな胸を上下させる。

「沙貴、まだ休むには早いよ」

優しく囁く様に言う志貴。

「はあ・・・あ、兄様・・・」

とろんとした眼を志貴に向ける沙貴。

「沙貴、また口で俺のを気持ち良くさせてくれるかな?」

そう言って沙貴の前に浴室とは比べ物にならない位隆々とそそり立つそれを突き出す。

「は、はい・・・私で宜しければ」

そう言うと、沙貴は何の躊躇い無く、すっと口にそれを含む。

「沙貴・・・歯は立てないようにして、そして、舌も使うんだ」

「ん・・・ん」

その声にこくんと頷く沙貴。

歯を立てる事無く唇を窄めて吸い込むようにくわえ込む。

そして舌も沙貴の口の中で休む事無く蠢き、志貴に奉仕をする。

それは先程までのお返しをあたかもしているかのようだった。

「くうう・・・沙貴、後手も使ってしごくんだ」

「・・・ん」

志貴の言葉を忠実過ぎるほど忠実に従い、手で包むようにしごく。

更に言われた訳でも無いというのに、更に下にある袋の部分まで弄ぶ。

「ううっ、こ、こいつは・・・さ、沙貴少しタイム・・・あとな・・・沙貴の」

そう言って志貴は沙貴の胸をさっと撫でる。

「ひゃん!!」

思わぬ快感に声を出して仰け反らせる。

「この胸も使うんだ」

「む、胸?兄様・・・ごめんなさい、私判らない・・・」

怯えた様に言う沙貴に志貴は怒るでもなく何時もの笑顔を沙貴にむける。

志貴にとって沙貴のセックスに関しての無知は決して不快なものではなかった。

むしろ、純真無垢な美しい少女を自分好みの色に染め上げ、自分だけのものにする、そんな背徳的な興奮が全身を駆け巡る。

「沙貴のその胸を使って俺のを更にしごくんだ」

「ええっ?で、出来るの?」

「ああ、沙貴の胸なら楽に出来る。やってごらん」

「う、うん・・・お兄ちゃん、下手だったらごめんね」

何時の間にか志貴を幼い日の頃の呼び方で呼び沙貴は自分の胸の谷間に志貴のそれを挟み込む。

そしてゆっくりと自身の身体を上下させて、志貴のそれをしごき上げる。

「ど、どう・・・お兄ちゃん」

不安を表情一杯に浮かべて尋ねる沙貴に対して、

「うう・・・こいつは・・・」

一方の志貴は返事をするどころではなかった。

この感触は予想以上、少しでも気を抜けば一気に放出するのが眼に見えていた。

だが、それを沙貴は不満と受け止めたのか、しごき上げながら、咥え込み舌で舐め上げる。

ざらりとした舌の感触に志貴の臨界点は容易く決壊した。

「ぐおっ!!」

雄たけびにも近い声と同時に志貴は沙貴の口の中に射精した。

「!!!げほっ・・・げほ・・・」

一方の沙貴は突然の射精に驚いたらしく咄嗟に口からそれを離すとむせ込んで口の中に残った精液を吐き出す。

「あ〜沙貴大丈夫か?」

何時もの口調で沙貴の背中をさする志貴。

と、沙貴が不安げな顔をこちらに向ける。

「げほ・・・は、はい・・・ご、ごめんなさいお兄ちゃん・・・私・・・」

「いいって、初めてでここまで出来れば上出来だから・・・さてと、沙貴ここからが本番だが・・・」

「えっ?」

そう言うと、沙貴の返答を待つ事無く再度押し倒す。

そして、回復した自身を沙貴の秘部に当てる。

その途端沙貴の身体が再度緊張で強張る。

「沙貴」

「だ、だめ・・・お兄ちゃん・・・怖い・・・」

志貴の言葉にもぶんぶん首を横に振って全身を強張らせる沙貴。

「大丈夫・・・肩の力を抜いて・・・」

囁くように言う志貴。

その言葉にやや全身の力を抜く。

そのタイミングを見逃す筈も無く、志貴は一気に沙貴を貫いた。

「ひあああああ!!」

その衝撃に沙貴は甲高い悲鳴を上げる。

その締め付けは今まで奪ってきた処女の中でも一際きつく志貴自身を締め上げる。

「痛い・・・痛いよぉ・・・お兄ちゃん・・・痛い・・・」

「沙貴・・・もう少し我慢しろ・・・な?」

「やだぁ〜・・・痛いのやだぁ〜」

泣きながら小さな子供のようにいやいやをする沙貴に志貴は決して焦らず、沙貴にキスをしたり再度胸の愛撫を行う。

「ひんっ・・・お兄・・・んっ・・・ちゃん・・・くすぐったい・・・でも痛いの・・・」

その間にも志貴は上下運動からゆっくりと抜き差しを行っていく。

その度に引き出されたそれには沙貴の純潔の証が痛々しく纏わりついてくる。

そうして行くうちに沙貴自身に変化が現れてきた。

「ひあっ・・・い、いい・・・お兄ちゃん・・・なんか・・・はああ・・・また・・・変になって・・・んんっ・・・気持ち良いの・・・」

明らかに愛撫以外での行為に快楽を覚え始めてきている。

更に沙貴の秘部も最初の引き千切る様な締め付けは緩み、包み込むように収縮し全体を絞り上げる様な猛烈な快感が志貴に襲い掛かる。

「これは・・・」

いままで処女だったと言うのが嘘のようだ。

「あああ・・・あ、兄様・・・好き・・・兄様・・・好きです・・・」

うわ言の様に志貴の名を呟き告白に似た言葉を紡ぎだす沙貴に対して志貴の我慢は限界を超えた。

「ひっ!!ひああああ!!」

何の前触れも無く志貴はゆったりとした動きから激しいピストン運動に切り替える。

「あああ!!ら、らめっ!!ほ、ほんなぁ〜」

徐々に沙貴の言葉にも呂律が回らなくなる。

更にいままで正常位から沙貴を上にすると、騎乗位に切り替える。

それによって、沙貴自身の体重も重なり深く根元まで深く咥え込む。

「ふふふ・・・沙貴、本当にいやらしいな。ほら見てごらん、沙貴の、おいしそうに俺のをくわえ込んで・・・おまけに涎もだらだら垂れ流してる・・・数分前まで処女だなんて到底信じられないな。この淫乱」

「い、いやぁ〜・・・」

志貴の言葉での責めに沙貴は耳を覆う。

しかし、それに反応したかのように下はきゅっと締め付け愛液が止め処無く溢れてくる。

当に純潔の証など洗い流されている。

「ああ!!あっあっあっ、だ、だめ!!もう駄目!!いっ・・・いく!!もういく!!」

沙貴の切羽詰った悲鳴に近い嬌声が沙貴の限界が近い事を志貴に教える。

「沙貴、いいぞ遠慮なくいっちゃえ」

志貴は笑みを浮かべたまま一段と深くそして大きく沙貴を貫く。

その瞬間、

「ひぃぁぁあああああああああああ!!!」

最初の絶頂よりも更に大きな声をあげて沙貴は絶頂を味わった。

それと同時に沙貴の膣内は急速に収縮して愛液を結合部分から垂れ流し、射精を促す。

背筋をピンと伸ばしていたが、やがて糸の切れた人形のように沙貴は志貴の胸元に倒れ込む。

「ぁぁぁぁ・・・兄様ぁ」

甘えきった声でセックスの余韻に浸る沙貴。

遂に長年の想いを叶えただけありその表情には幸福感が充満している。

それゆえか沙貴は気付かなかった。

志貴は未だ沙貴から自身を引き抜かず、更にはその大きさと固さを保っている事を。

「沙貴・・・気持ち良かったか?」

「・・・うん・・・」

志貴は微笑みながら沙貴の綺麗な銀髪を撫でる。

沙貴もそれ受けるままうっとりとして志貴に倒れ込んだままだ。

「でもな・・・まだこれからだぞ」

「えっ?」

沙貴の疑問の声が上がる前に志貴の手は沙貴の腰を掴み再度上下運動を開始する。

「ええっ!!だ、だめっ!!ま、まだ・・・ああああ!!そ、そんなぁ・・・まだ大きい・・・」

「沙貴、俺が満足するまで何回でもいかせてやるからな」

「やぁああああ!!!はあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!だ、だめぇぇぇ!!ま、また・・・またいっちゃうぅぅぅ!!!」







そして数時間後、

「ぁぁぁぁ・・・ひぁぁぁぁ」

すっかり汗だくになった身体を力なくベットに横たわらせる沙貴の姿があった。

その全身は汗だくで、所々別の液体も付着している。

その瞳は焦点が合わずにただ虚空を見つめるだけ。

沙貴の秘部は痛々しいほど真っ赤に腫れ上がり、そこからは白濁した液体が流れ落ちている。

あの後、沙貴は志貴から休み無く責め抜かれ、合計十四・五回絶頂を味わい五回失神した。

それにもかかわらず志貴が射精した回数は三回。

一見するとレイプではと錯覚するほど志貴は初体験の少女を苛め抜き、沙貴と言う美しく純粋な天使を淫乱な堕天使に変えていた。

「さてと、沙貴、シャワーでも浴びて汗流そうか?」

「・・・はい・・・兄様・・・」

優しげな志貴の声に沙貴は言葉少なげに、それでいて心底嬉しそうに頷いた。

「と、言っても沙貴、まだ腰が立たないか?」

「う、うん・・・」

「じゃあ・・・よっと」

志貴は沙貴をお姫様抱っこする。

「あ、に、兄様・・・」

最初こそやや躊躇したようだったが、直ぐにその胸元に顔を埋めた。

心底嬉しそうに微笑んで。







浴室に入るとやや温めのシャワーでまずは沙貴を身体から清めていく。

「ん・・・はあ・・・」

沙貴は瞳を閉じて、なされるがまま行為に身を委ねていた。

最初沙貴の全身の汗を流し、それから胸や秘部更にはその後ろの部分までをも集中的に洗い始めても身じろぎすらしない。

それどころか眼を閉じて気持ち良さそうにただ受けていた。

「ん・・・ああ・・・気持ち良いの・・・」

志貴はそんな沙貴の痴態に苦笑しながらも一通り沙貴の汗を流してから今度は自分の体を洗い流す。

すると・・・

「ああ・・・はぁあ」

後ろからそんな悩ましげな声が聞こえる。

振り向くと沙貴は自らの指で自らを慰めている所だった。

あれだけ志貴に抱かれたにも関わらずにもだ。

「なんだ?沙貴、まだ足りないのか?」

「ち、ちがうの・・・あん・・・ゆ、びが・・・勝手に・・・」

「それを足りないと言っているんだ。まったく・・・」

志貴は苦笑すると、シャワーを出したまま、沙貴を再び犯そうとしたが何かを思い出した様にその手を引っ込めた。

「兄・・・様??」

「そう言えばもうここひりひりするだろう?」

「だ、大丈夫・・・ですから・・・お願い・・・」

沙貴は哀願するように志貴にすがる。

「とは言っても・・・待てよ」

心底困った様に呟く志貴だったが何か思いついたのかニヤリと意味深な笑みを浮かべた。

「わかった。沙貴抱いてやるよ」

「本当ですか??・・・嬉しい・・・」

「沙貴四つんばいになって尻を俺の方に向けろ」

「はい・・・」

何の疑いも無く沙貴は未だ、がくがくする足腰を奮い立たせる様に四つんばいになって志貴に自身の秘部のみならず排泄の為の穴までさらけ出す。

普段の沙貴なら決してこのような事はしない。

志貴が自分を抱いてくれたという事実に、そして、また志貴が抱いてくれる期待に精神が高揚している為だった。

「兄様・・・これで・・・」

「ああ、いいよ」

そう言って志貴は指で秘部を愛撫する。

それはゆったりとした、優しげな愛撫だった。

しかし、志貴の舌は事もあろうに秘部の上にある菊座を舐め始める。

それを感覚で察した沙貴は表情を一変させた。

「ひぃ!!兄様!!そこ違う!!違います!!そんな汚い所だめぇ!!!」

必死に抵抗しようとするが足腰は満足に動ける筈も無く、腰を小さく左右に振るだけにすぎず、おまけに志貴は沙貴の腰をしっかりと掴み逃がさない。

「大丈夫だって。さっきあれだけ念入りに洗ったんだ。汚くないって」

そう言って更に沙貴を辱める。

「やだぁ〜やだぁ〜、兄様そんな所舐めちゃやだぁ〜」

再度子供の様に泣きじゃくる沙貴。

しかし、沙貴の拒絶に反比例するように、沙貴の秘部は愛液が一滴、二滴と糸を引いてタイルに垂れ落ちる。

「こら・・・こんな事で泣く様だと、これからの事に耐えられないぞ」

「えっ?・・・ひっく・・・こ、これから??」

「そうだぞ沙貴」

そう言うと、志貴は沙貴の尻を開くとそこに息づいていた菊座に事もあろうに自身を突き入れた。

まさしく沙貴に身構える暇すら与える事無く。

ひいいいい!!!いやいやいやいや!!!やめてぇええ!!!

沙貴の引き裂かれるような絶叫がバスルームに木霊する。

「沙貴どうだい?」

「いやあ・・・こんなのいやぁ・・・」

大粒の涙を流していやいやをする。

だがそれは別の穴での性交に対する嫌悪感だけではなかった。

「やぁ・・・ぁぁ・・・そこ・・・いい・・・」

志貴は後ろを貫きながら、前には自分の指を差込み変幻自在の動きで沙貴を翻弄する。

前からの甘美な快感と後ろからの押し潰されそうな圧迫感、まったく異なる刺激に沙貴は快楽に屈服するのに怯え必死に抵抗の最中にいた。

(堕ちちゃう・・・これ以上堕ちたら私・・・兄様に相応しい女性になれない・・・)

沙貴を快楽に堕落するのを後一歩で食い止めていたのはこの意思のみだった。

志貴に相応しい女性になれない、それは志貴に捨てられる事をも意味する。

志貴に捨てられると言う事は彼女にとって全てが絶望にとって変わるのも同意語だった。

志貴だけを想い、志貴との再会だけを心の支えにして今日まで生きてきた沙貴には人生の終わりすら意味する。

「いやぁ・・・だめぇ・・・」

今や沙貴の拒絶の言葉は志貴へのそれではなく悦楽に屈服しそうな自分への鼓舞だった。

「沙貴・・・気持ち良くないのか?」

やがて志貴はいつもの声で囁く。

そのいつもと変わらない優しい声、視線も温かくなるほど自分を包んでくれるもの。

にもかかわらず下からは圧迫感と快楽が交互に沙貴から理性を全て奪おうとする。

「兄様・・・捨てない??」

「???」

そのあまりのギャップに追い詰められた沙貴は志貴に縋る様な視線で問いかける。

「私がいやらしい女に成り下がっても・・・兄様私を捨てない??沙貴を一人ぼっちにしない??・・・嫌なの・・・もう嫌なの・・・一人ぼっちも・・・兄様に捨てられるのも・・・もしもそうなったら私・・・生きて・・・いけないの・・・」

しゃくりあげながら志貴に問いかける。

「・・・・・」

今の沙貴には万の言葉は通用しない。

快楽に負けそうな自分、そうなった時捨てられるのではないかと言う怯え、それらが沙貴から言葉を信じる事を一時的だが奪い去っていた。

だから志貴はその返答を言葉でなく態度で示した。

沙貴の肛門から引き抜くと、裏返しにして再び正常位から沙貴を貫く。

「ああ!!」

嬌声を上げる沙貴の唇を荒々しく奪い取る。

これが沙貴から全ての躊躇いを奪い取った。

沙貴は自分から快楽に堕ち始めた。

「あ、兄様ぁ・・・好きにして・・・下さい・・・沙貴の全部を兄様の色に染めて・・・」

もうなんの躊躇いも無く沙貴は自分から腰を動かす。

「あん・・・兄様・・・気持ち良いの・・・体が痺れちゃいそう・・・」

もう何も怖く無い。

この人が捨てないのなら、この人が命ずるなら奴隷だろうとなんであろうと進んでなれる。

今自分を抱いてくれるこの青年さえ自分を愛してくれるなら何も要らない。

欲しいのは今自分を抱いてくれている、愛してくれている青年の寵愛だけ。

「ひあぁぁあ・・・愛してる・・・志貴兄様・・・愛してます・・・」

うわ言の様に自分の想いを一言に乗せて繰り返す沙貴は志貴の射精を奥深くに浴びると同時に絶頂を味わい、そのまま意識を闇に堕していった。






「ん・・・あれ?」

次に沙貴が目を覚ました時、そこはホテルのベッドの中だった。

「どうして私・・・あれ?どうして私裸なの?」

未だ混乱している様だったが、隣に静かな寝息を立てて眠る想い人を見た瞬間全てを思い出した。

「そうだ・・・私・・・抱かれたんだ・・・兄様に・・・私・・・捨てられる心配しなくて良いんだ・・・」

そう呟くと自然に涙が零れ落ち、未だに眠る志貴の胸元ですすり泣く。

「嬉しい・・・ひっく・・・私嬉しい・・・兄様・・・いえ、あなた・・・私もう何でもなれる・・・あなたさえ私をお傍に置いて下さるなら・・・浅ましい女にもなれる・・・ですから・・・お願い・・・私を一人にしないで・・・あなたのお傍にいられる事だけが私の・・・沙貴の幸せですから・・・」

それだけ呟くと寄り添うような形で沙貴は眠りに着いた。

翌朝、志貴が自分の行為に嫌悪感を抱くとも知らずに・・・





後書き・・のようなもの・・・

  さてと・・・いかがでしたでしょうか?

  やはり十八禁は疲れる・・・

  だったらこんなもの書くなという声が聞こえてきそうですが。(苦笑)

  さらに『志貴お前やり過ぎ』(笑)

  幾ら合意の上でもそこまでやるかと言った所でしょうか?

  私もここまでさせる気は無かったんですが・・・いやはや『物語』とはげに恐ろしきものかな。(笑)

  ではこれにて失礼をいたします。

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